導入事例
生活の多様化に伴い、スーパーマーケットやコンビニエンスストアにおける調理済み食品は、主力商品の一つと言っても過言ではないだろう。保冷剤を付けたり、フォークやスプーンを渡すなど、手厚いサービスを行う店舗も多い。そんな「食」を彩るサービスを支えているのが、簡易食品容器やラップ、フィルムなどの包装資材の卸売販売を手掛けるエフピコインターパックだ。その領域は幅広く、店頭を飾るポップや包装機械などの食品販売・加工関連商品の他、最近では市場の関心の高まりから、衛生関連商品の販売にも注力している。
多岐にわたる取扱商品と提案力は顧客から好評を得ているものの、現場では課題も発生していた。「お客様に合わせてカタログを持参するが、商談中にポンと違う話が出たときに手元に資料がなく、『また改めて』ということになってしまう」(企画本部 取締役本部長 関浩幸氏)というように、取扱商品の多さゆえに顧客の質問に即座に対応できない場面が出ていたのだ。小売店のようにスピードを必要とする顧客に対して「お待ちください」という回答は、ビジネス機会の喪失に繋がりかねない。
また、取扱商品の多さと比例する活発な販売活動のため、管理する側にも大きな問題が発生していた。市場への迅速な対応のために、在庫状況や営業状況の把握など部門間の情報共有は必須だが、毎月の部門長会議の準備は大変なものだった。「ときには、机の上が資料で埋め尽くされてしまい、ページをめくることもままならない状態になっていた」(企画本部 システム部 部長代理 久田剛氏)と、当時の様子を振り返る。大量の資料を、20名の出席者全員に配付しなければならない――環境への取り組みを行っている企業として、この現状をいち早く改善する必要に迫られていた。
「ペーパーレス会議と顧客提案、そして折角なら営業活動に動画を活用したい」(関氏)という目的とさまざまな効果を鑑みて、エフピコインターパックではタブレット端末を導入して、現場の課題解決に着手した。